ギブス生活の終わり…
ギブスが外れるか?という診察の日の話です。
昨日の晩から、なんとなく嫁さんがピリピリオーラ。 朝起きてもしんどそう。
診察にいく前の支度の段階でどういう経緯かは忘れたが一瞬でケンカのようになってしまい、腹を立てまかせに「1人で行く!」といってヤケになって無謀にも家を飛び出てしまった。
松葉杖なので飛び出せはしないが。。
慎重に階段を降りて、一歩一歩というか、一手、次の一手という感じで1つ1つの動作を考えて動く。…怒りの気持ちを集中力に変えながら。。
車のドアを開けカバンを放り投げ、乗り込む。2本松葉杖は常に両手がふさがり何をするのにも不便だ。もちろん手に何か持って歩くのも難しい。というか危ない。
今までは連れて行ってもらってたが、ここに来て無謀な単独行動。初めてやる事、それだけで一苦労。
ギブスは左足、車はAT、病院まではそんなに遠くもないので運転は通常通り安全運転。大丈夫だった。
骨折直後、いろいろと調べまくっていた時期に知った事で
「左足ギブスでのAT車の運転は、グレーな部分もあり、人に勧められるものではないが、違反ではない。」
という事を思い出し、まっとうな言い訳を考えながら運転。
病院に着くと今日は比較的空いていて、車を降りるのもスムーズ、なんとか松葉杖移動で受付までたどり着き、レントゲン撮影。
診察の結果、骨癒合は順調とのことで予定通りギブスを外す事に。横になって足を差し出す。
外すと言っても電気ノコギリのようなもので切る。
事前に少し色々な骨折ブログ等を拝見していて詳細を知っていたから動揺しなかったが、何も知らずにいきなり電ノコ的なものが出てきたら、足ごと切り刻まれてしまうのではないか?と思ってしまう。
そのぐらいのインパクトはあった。
後で調べたら当たり前な話、決してノコギリではなくギプスカッターといって刃が細かく振動することによる摩擦で切っていくという仕組みで、硬いギブスは切れるが柔らかい皮膚は切れない…ということらしい。
歯医者で聞くような音…というよりは工事現場で聞くような、けたたましい音を立てて先生が慣れた手付きで切っていく。小さい子供や、女子には恐怖体験だろう…。
前後に?というのか、すね側とふくらはぎ側に真ん中でパカッと2つに分かれて、下に引いていた新聞紙に包んでポイッ。1ヶ月ぶりにすね毛モジャモジャの左足が帰ってきた。
全体的に筋肉が落ちてしまって、一回り細くなっている。患部というか、足首全体がパンパンにむくんで血色も悪く、皮膚もかっさかさ。
ゾウの足みたい。
象の足を間近で見た事ないし、google画像検索もしたことないが、例えるなら象の足のよう、という表現になる。何故だろうか。。とにかくゾウの足。
先生からは、まだ荷重はかけず松葉杖で、お風呂などで足首を動かしてほぐしていってください。とのこと。
やっぱりすぐには歩けんのな(笑)
と変に納得、開き直った感じだった。
どっかのタイミングで、試しに両足で立ってみて左足に体重をかけてみる…。。
挫いた時と同じぐらいと言わんばかりの衝撃が走り
あかんあかんあかん!あかんでー!これあかんヤツや!注) イメージは松ちゃん。
ぐらいのリアクション。1人で来てるので見た目には無表情。きっと目は見開いてたはず。
これで全体重をいったん左足にかけて右足が前に出て…一歩前へ?また左足を付けて体重をかけて…歩くとはどういう事だったか??軽パニック。
仮想ギブスが付いているという考えで動くのが一番混乱と遅れが生じることなく、確実に家まで帰れるはず…と帰りも慎重に松葉杖をついて帰る。
なんだ…先はまだ長いのか…。
ギブスこそ取れたものの、なんとも言えない気持ちで必死こいて家にたどり着き、またいつものオフィスチェアーに帰ってきた。
息子と今までのように散歩に行ける日はいつ来るのだろうか…?
まだまだ日々は続く。
今更やけど、ギブスではなくギプスらしいです。
でも、おっさん世代、ボウリングのガターはガーター世代なのでまいっかー。
林檎ねーさんの名曲だって、ギブス。